システムトレードEAマニュアル

バンドウォークアラート天響 システムトレード版 操作マニュアル

目次

1-1. 基本コンセプト

バンドウォークアラート天響は、ボリンジャーバンドが拡大(エクスパンション)する場面における「価格の初速度」に着目したロジックです。天井や底を予想するギャンブル的な逆張りを徹底的に排除し、統計的に勢いが確認された瞬間だけを「初動」として検知します。「一獲千金を狙うギャンブル」よりも「負けないこと」を最優先し、トレンドが伸びないと判断すればいち早く市場から撤退することで、次の「大きな波」まで資金を守り抜きます。

バンドウォークアラート天響システムトレードは、この検知ロジックをそのままMT4口座での自動発注・自動決済に直結させたエディションです。サイン検知の統計計算は姉妹製品であるインジケーター版「バンドウォークアラート天響」と完全に同一で、チャート上にサインが点灯した瞬間にそのまま発注・決済まで行います。

インジケーター専用版(表示のみ)との主な違いは次の2点です。

  1. チャート上のサイン(ENTRY / OW1〜4 / SEC / FAILなど)が、表示だけでなく実際の注文(新規・決済)に直結します。
  2. 画面右下に「自動売買設定パネル」が追加され、ロット管理・強制ストップロス・時間帯フィルター・最大スプレッド・日次損失上限・緊急停止といった、実弾を扱う上での安全機能を操作できます。

2-1. ファイルの入手と設置

  1. ファイルをダウンロードします。ダウンロードされるのはZIP形式の圧縮ファイルです。
  2. ZIPファイルを右クリックし「すべて展開」または「解凍」を選択し、BandWalkAlertTENKYO_Sys.ex4 ファイルを取り出します。
  3. MT4メニューの「ファイル」>「データフォルダを開く」をクリックし、開いたフォルダから「MQL4」>「Experts」の順にフォルダを開きます。
  4. 解凍したBandWalkAlertTENKYO_Sys.ex4 ファイルをこのフォルダへコピー(貼り付け)します。
  5. 同梱されている推奨パラメーター設定ファイルは、すべて「MQL4」>「Files」フォルダへコピーしてください。
  6. MT4左側の「ナビゲーター」パネル(表示されていない場合は Ctrl + N)内の「エキスパートアドバイザ」の上で右クリックし「更新」を選択すると、一覧にEA名が表示されます。
  7. 一覧に出現したEAをダブルクリック、またはマウスで掴んで稼働させたいチャートへドラッグ&ドロップします。

2-2. 自動売買を実際に有効化する(システムトレード版で必須の追加手順)

上記までは表示のみのインジケーター版と共通の手順ですが、システムトレード版では実際に注文を出すため、追加で以下の設定が必須です。

  1. 「自動売買(AutoTrading)」ボタンをMT4上部ツールバーでONにしてください(オレンジ色→緑色)。OFFのままだと発注が実行されません。
  2. EAのプロパティ画面(「共通」タブ)で「ライブ取引を許可する(Allow live trading)」にチェックを入れてください。これがオフだと発注時にエラー4109「自動売買が許可されていない」が発生します。
  3. 「ツール」>「オプション」>「エキスパートアドバイザ」タブで https://tenkyo-fx.com をWebRequest許可リストに追加。
  4. チャートにEAをセットした直後は、画面右下の「自動売買設定パネル」で「自己責任を理解し同意しました」ボタンを押すまで、実発注は一切行われません(第5章参照)。ここを押し忘れると、サインは点灯するのに注文が入らない、という状態になりますのでご注意ください。

ダッシュボードの成績集計・セッション判定を正しく機能させるためには、統計計算の根拠となる過去の価格データをMT4へ正しく流し込む必要があります。ここを飛ばすと、ダッシュボードの数値はデタラメになりますので、必ず実施してください。

  1. ヒストリーセンターを開く:キーボードの F2キー を押します。
  2. 通貨ペアの階層を辿る:運用したいペア(例:Forex > USDJPY)の左側にある「+」マークをクリックして展開します。
  3. 取得したい足を有効化する:リストから運用する時間足(例:「15分足 (M15)」)を見つけ、その左隣のアイコンに注目します。アイコンが灰色の場合は、その時間足の文字の上をマウスで「カチカチッ」とダブルクリックしてください。アイコンがカラー(黄色と緑)に変化すれば有効化成功です。
  4. ダウンロード:下部の「ダウンロード」ボタンをクリックし、警告が出ても「OK」で進めます。緑のバーが右端まで到達するまで待機してください。
  5. MT4の再起動:完了後、一度MT4自体を閉じ、再度立ち上げ直してください。
  6. 強制スクロールの実行:再起動後、チャート左上の環境設定タブをクリックし、パネル内の「過去バーの取得」をクリックします。チャートが自動で過去へ高速スクロールし、データの抜け漏れを補完します。画面が止まるまで待機してください。

チャート上に点灯する各ラベルは、ボリンジャーバンドの動的変化とローソク足の相関関係を計算した結果です。この検知ロジック自体はインジケーター版と共通ですが、システムトレード版ではサインの点灯がそのまま実際の注文(新規・決済)に直結します。

4-1. エントリープロセス(予兆から確定まで)

  • EXPANSION(予兆):ボリンジャーバンドの第3標準偏差(±3σ)の幅が、前足と比較して指定された「バンド拡大速度(TH)」を超えて拡大した瞬間に点灯します。統計的にトレンドが発生する「土壌」が整ったことを示す警戒合図です。
  • ENTRY(LONG / SHORT):EXPANSION点灯後、一定の条件をすべてクリアした瞬間に矢印と価格が表示され、同時に成行で新規注文(OrderSend)が発注されます。スクランブルモード設定がアグレッシブになっている場合は、EXPANSIONを点灯させずにいきなりENTRYのサインが出ることがあります。

4-2. 決済ロジック(OW1〜4:トレンド終焉の4定義)

「バンドウォークが終了した」と判断する根拠を4つに分類し、利益を最大化しつつリスクを限定します。いずれも点灯と同時に建玉を成行決済します。

  • OW1 収束:ボリンジャーバンドの拡大が止まり、バンド幅が縮小(スクイーズ)に転じた瞬間に決済します。トレンドの勢いが死んだことを示す最も標準的な決済です。
  • OW2 逆行:エントリー後、進行方向とは逆のローソク足が、指定された「許容逆足本数」連続して出現した際に決済します。
  • OW3 逸脱:価格がボリンジャーバンドの第2標準偏差(±2σ)を大きく割り込み、トレンドの軌道から外れたと判断された場合に発動します。
  • OW4 中心線:価格がバンドの中心線(Basis)まで戻ってきた場合に決済します。トレンドが完全に崩壊し、レンジや反転へ向かう際の最終防衛ラインです。

4-3. 特殊決済と防衛サイン

  • SECURED 微益撤退:含み益が「建値移動(BE)」のラインに達した後、価格が戻ってきた際にエントリー価格+スプレッド+指定pips(SEC)の場所で成行決済し、微益を確保します。負けをゼロにするための防御ロジックです。
  • FAIL ダマシ回避:エントリー直後の1〜2本で、ローソク足の実体が半分以上押し戻されるなど、ブレイクが「嘘」であった可能性が高い場合に、傷が浅いうちに即座に成行決済する緊急損切りサインです。
  • マッシーゾーン(Mushy Zone):チャート上の着色がなされない領域です。バンドが拡大しておらず、価格が中心線付近を彷徨っている「優位性ゼロ」の停滞地帯で、この領域内ではすべてのエントリーロジックが自動的にシャットダウンされます(新規発注も行われません)。

4-4. サインと実際の注文の対応関係

チャート上のサイン実際の動作
ENTRY LONG/SHORT成行で新規注文(OrderSend)を発注します。
OW1〜OW4建玉を成行決済します。
SECURED建玉を成行決済します(微益撤退)。
FAIL建玉を成行決済します(ダマシ回避の緊急損切り)。
SL / TSL決済ロジックの判定と同時に、証券会社側に設置された実ストップロス(第5章「強制ストップロス」参照)でも同じ価格帯で約定します。

発注・決済は「リアルタイムの最新足(確定足では判定直後の1本目)」でのみ実行され、過去足の再計算やチャートを開き直した際の履歴走査では実発注されません。 ストラテジーテスターでの検証時も同じロジックで仮想発注が行われるため、実運用前のバックテストが可能です。

画面右下の「自動売買設定」ボタンをクリックすると開くパネルです。チャートを再起動しても失われないよう、通貨ペア・時間足ごとに専用のファイル(TNK_UserSettings_[通貨ペア]_[時間足].dat)へ自動保存されます(例外は下記「自己責任同意」)。同一端末でAUDJPY-M15とEURJPY-M15を両方稼働させても、それぞれ別ファイルに保存されるため、ロットや許容スプレッドなどをチャートごとに違う値で運用できます。

5-1. 自己責任を理解し同意しました(ACCEPT)

  • このボタンを押して緑色([済])にしないかぎり、新規の実発注は一切行われません(内部フラグ g_userAcceptedRisk)。
  • このボタンの状態はファイルに保存されません。 EAを再起動する(端末再起動・チャートの時間足変更・EAの再アタッチ・MT4再起動など)たびに未同意の状態に戻ります。運用を再開するたびに毎回押し直す必要があります。

5-2. ロット方式

  • 固定:常に「固定ロット数」欄の値で発注します。
  • %リスク:口座資金(Equity)に対する許容損失%と、そのトレードのストップロス幅(pips)から自動的にロットを逆算します。ロットはブローカーの最小ロット単位(MODE_LOTSTEP)に丸められ、最小・最大ロットの範囲内に収められます。

「固定ロット」とは考え方が逆になる点に注意してください。固定ロットは「ロットを先に決めて、結果として損失額が決まる」方式ですが、%リスクは「許容する損失額(%)を先に決めて、そこからロットを逆算する」方式です。計算式は次のとおりです。

損失許容額 = 口座資産(Equity) × リスク%
SL距離     = |エントリー価格 − ストップロス価格|(セッションごとのストップロス幅設定により、トレードごとに変動)
ロット数   = 損失許容額 ÷ (SL距離 × 契約サイズ)

例:口座資産50万円・リスク%=1%・今回のSL距離20pips(=0.20円)・契約サイズ100,000通貨の場合、損失許容額は5,000円、ロット数は 5,000 ÷(0.20 × 100,000)=0.25ロットとなります。このロットでSLに引っかかると、損失はちょうど5,000円(資産の1%)になります。

  • SLまでの距離はセッションごとのストップロス幅設定によりトレードごとに変わるため、同じ「リスク%」設定でも、SLが近い相場ではロットが大きく、SLが遠い相場ではロットが小さく、毎回自動で調整されます。固定ロットの場合はSL距離が違っても常に同じロット数になるため、トレードごとの実質的なリスク(損失額)にばらつきが生じます。
  • 基準にしているのは口座の現在の含み損益込みの資産(Equity)であり、入金時の残高に固定されているわけではありません。含み損や実現損が増えて資産が減少すれば、次のロットも自動的に小さくなります。
  • 計算結果はブローカーの最小ロット単位に必ず切り下げられるため、実際の損失額が設定した%を上回ることはありません(下回ることはあります)。

5-3. スリッページ

新規・決済いずれの注文にも使用される許容スリッページ(pt)です。

5-4. 強制ストップロス(既定:ON)

ONにすると、新規注文が約定した直後に、EA内部で管理している仮想ストップロス価格を証券会社のサーバー側にも実際のSLとして設置します(OrderModify)。これにより、PCがフリーズした・MT4が落ちた・インターネットが切れた等の不測の事態でも、証券会社側のSLで最悪の損失を限定できます。安全側の設定のため、特別な理由がない限りOFFにしないことを推奨します。

5-5. 時間帯フィルター(禁止1〜3)

ここで設定した時間帯(ローカル時間、MT4の TimeLocal() 基準)は新規エントリーのみを禁止します。開始時刻>終了時刻の設定(例:22:00〜03:00)にすると、日をまたぐ時間帯としても機能します。

★重要な注意:禁止時間帯中でもチャート上にはサイン(ENTRY等)が点灯し、EA内部の仮想ポジション状態は通常どおり進行します。実発注だけがブロックされる仕組みのため、禁止時間帯中に出たサインの分だけ「サインは出たのに発注されていない」ように見えます。また、内部的には仮想ポジションを保有した扱いになるため、その仮想ポジションが決済されるまで次のサインが出ない(次のチャンスを1回逃す)場合があります。仕様として把握のうえご利用ください。

既存の建玉の決済(OW判定・SL・SECなど)は禁止時間帯中でも通常どおり実行されます。禁止されるのは新規エントリーのみです。

5-6. 最大スプレッド

ONにすると、発注直前のスプレッド(Ask-Bid)が指定値を超えている場合、その回の新規エントリーを見送ります。指標発表直後などのスプレッド急拡大時の高値掴み対策です。

5-7. 日次損失上限

ONにすると、その日(サーバー日付基準)の実現損益合計(決済済みの損益+スワップ+手数料)が指定額(口座通貨建て)以下になった時点で、それ以降その日の新規エントリーを停止します。

★注意:この日次実現損益の集計(g_dailyRealizedPL)は再起動すると0にリセットされます。ON/OFFの設定や上限額そのものはファイルに保存されますが、「今日いくら負けたか」というカウンター自体は保存されません。同日中に端末やEAを再起動すると、その日の集計がリセットされ、上限に達していたはずの取引が再び可能になってしまう点にご注意ください。

5-8. 緊急停止(EMERGENCY STOP)

赤いボタンを押すと、このEA(同じ通貨ペア・同じマジックナンバー)が保有している建玉を即座にすべて成行決済し、以後の新規発注を停止します。もう一度押すと解除され、取引を再開します。この状態はファイルに保存されるため、再起動後も緊急停止状態が維持されます。

5-9. 【超重要】入力パラメータとパネル設定の優先順位

EAの「入力パラメータ」画面にある Inp_LotSizeInp_SlippageUse_TimeFilterInp_Ban_Time1〜3 は、そのチャートにEAを初めてアタッチしたとき(そのチャート専用の保存ファイルがまだ存在しないとき)にのみ、自動売買設定パネルの初期値として反映されます。

一度でも保存ファイル(TNK_UserSettings_[シンボル名]_[時間足番号].dat。シンボル名はブローカーのサフィックス込みでそのまま使われ、時間足はM15なら15のような分単位の数値になります。例:AUDJPY-cd・M15なら TNK_UserSettings_AUDJPY-cd_15.dat)が作成されたあとは、入力パラメータの値を変更してもEAの挙動には反映されません。ロット・スリッページ・時間帯フィルターを変更したい場合は、必ず画面右下の自動売買設定パネルから直接操作してください。

「入力パラメータを変えたのに反映されない」というお問い合わせが最も想定されるポイントです。設定を初期状態からやり直したい場合は、MQL4 > Files フォルダ内の該当する TNK_UserSettings_[シンボル名]_[時間足番号].dat を削除してからEAを再起動してください。

このファイルは通貨ペア・時間足の組み合わせごとに別ファイルとして保存されます。同一端末でAUDJPY-M15とEURJPY-M15を同時に稼働させても、それぞれ独立した設定(ロット・許容スプレッド・時間帯フィルター等)を保持でき、一方のチャートで設定を変更してももう一方には影響しません。

チャート上部の「環境設定」トグルボタンをクリックすると展開されます。システムの表示設定や計算の前提となる環境をカスタマイズするための専用セクションです。

仮想トレードに用いるスプレッド

ダッシュボードに表示される仮想トレードの成績(プロフィットファクターや獲得pips)を、利用している証券会社の実態に合わせるための設定です。EURUSD、USDJPYなど主要8通貨ペアと、それ以外のOTHERに対して、個別にスプレッド(pips単位)を設定できます。白い入力ボックスに直接数値を打ち込むか、横の [ – ] [ + ] ボタン(長押し対応)で微調整します。現在のチャートの通貨ペアは緑色(Lime)で強調表示されます。

その他のカスタマイズ

  • 背景色:[暗い背景] / [明るい背景] チャートの背景色に合わせて、パネルやサイン(矢印やテキスト)のカラーパレットを最適化します。
  • 言語:[English] / [日本語] パネル内のすべてのテキストと、通知(アラート)の言語を即座に切り替えます。
  • オニオンゾーンの塗り:[OFF] / [薄い] / [濃い] 優位性の高い「オニオンゾーン(バンド拡大期)」の背景を、チャート上に色付きでハイライトするかどうかを選択します。

外部通信とデータ管理(アクションボタン)

  • 過去バーの取得:クリックすると専用のダウンロードダイアログ(バー数選択画面)が立ち上がります。過去の成績を正確に算出するため、不足しているヒストリーデータを強制的に読み込みます(第3章参照)。
  • 設定保存:パネル内で変更したスプレッドやテーマ、言語設定などをローカルファイルに書き込みます。

システムトレード版には、BB期間・エントリー感度・ストップロス幅など、サイン検知ロジックそのものの数値を画面上で調整するパネル(インジケーター版にある「パラメーターパネル」に相当するもの)は搭載されていません。基本的には同梱・ダウンロードした推奨パラメーターのまま運用する前提の作りになっています。

7-1. システムトレード版単体ではユーザー設定を作成できない

システムトレード版単体ではユーザー設定を作成できません。ご自身のストラテジーを自動売買に反映させたい場合は、姉妹製品のインジケーター版バンドウォークアラート天響Pro(別売)を入手してください。

7-2. インジケーター版で作ったユーザー設定ファイルを読み込ませる方法

  1. 姉妹製品のインジケーター版バンドウォークアラート天響Proを、システムトレード版と同じ通貨ペア・同じ時間足のチャートに一時的にセットします。
  2. インジケーター版のパラメーターパネルで数値を調整し、「パラメーター保存」ボタンを押します。これにより TNK_Params_[通貨ペア末尾6文字]_[時間足番号].csv が、そのインジケーター版が動いている端末の MQL4 > Files フォルダに保存されます。システムトレード版を別の端末で稼働させている場合は、このファイルをその端末の MQL4 > Files フォルダへコピーしてください。

この方法は、正規の保存ファイル形式・読み込みロジックをそのまま利用しているだけの運用方法です。特殊なファイル改造やソースコードの書き換えは一切不要です。

バンドウォークアラート天響システムトレードの画面上で出たエントリーや決済のサインは、スマホへプッシュ通知することができます。

8-1. スマホ側での準備(MetaQuotes IDの確認)

プッシュ通知を送るための「住所」にあたるMetaQuotes IDを確認します。

  1. スマホ版MT4アプリを起動します。
  2. 設定メニューを開きます(iPhoneの場合:右下の「設定」をタップ/Androidの場合:左上の三本線メニューから「設定」を選択)。
  3. 「チャットとメッセージ」(または「メッセージ」)をタップします。
  4. 画面下部に表示されている「My MetaQuotes ID: [8桁の英数字]」をメモ、またはコピーしてください。注意:このIDはアプリを再インストールすると変わる場合があるため、通知が届かなくなった際は再度確認してください。

8-2. PC版MT4での設定(通知の有効化)

  1. PC版MT4を起動し、上部メニューの「ツール」→「オプション」をクリックします。
  2. 「通知機能」タブを選択します。
  3. 「プッシュ通知機能を有効にする」にチェックを入れます。
  4. 「MetaQuotes ID」の欄に、8-1で確認した8桁のIDを入力します。
  5. ID入力欄の右側にある「テスト」ボタンを押し、スマホ側に「Test Message from [PC名]」という通知が届けば設定完了です。

8-3. 通知される事象の種類

  • Expansion/No Entry:バンドの拡大を検知した「予兆」サイン、または条件に満たなかった際の見送り時に通知します。
  • Entry(LONG/SHORT):統計的優位性が確定し、実際にエントリーの矢印が点灯した瞬間に通知します。システムトレード版では、これは実際の新規発注シグナルの発生と同時に送信されます。
  • Exit:トレードが決済(OW、SL、SEC、FAILなど)された瞬間に通知します。システムトレード版では、これは実際の決済シグナルの発生と同時に送信されます。

★注意:通知はあくまで「シグナルが発生した」ことの通知であり、その回の発注が実際に成功したかどうか(証拠金不足やリクオートで失敗していないか)は通知文面には含まれません。発注が失敗した場合は、チャート右下に「発注失敗」パネルが表示されます(第11章参照)。

9-1. ダッシュボード(「仮想シミュレーション成績」であることに注意)

チャート左上に表示される統計ダッシュボードは、指定された集計期間における「仮想トレードの全成績」をリアルタイムに計算し、設定の有効性を客観的に評価するためのモニターです。指定した集計期間内のロジックを過去データに当てはめて計算した数値であり、実際にこのEAが自動売買で出した損益とは別物です。

トグルボタンによる表示・機能制御

  • [ダッシュ 表示/非表示] ボタン:ダッシュボードパネル自体の表示と非表示を切り替えます。
  • [通知: ON/OFF] ボタン:システムから発信されるすべてのアラート(第8章)の「大元のスイッチ」です。

パフォーマンス指標の解説:集計期間(タイトル直下に銀色で表示)内のトレード結果を元にした9つの統計データが表示されます。

指標内容
総取引数指定期間内に行われたトレードの合計回数です。統計としての信頼性を担保するため、最低でも100回以上の母集団がある状態での数値を参考にしてください。
プロフィットファクター「総利益 ÷ 総損失」で計算される、システム評価の要となる指標です。1.0で損益ゼロとなり、1.5以上であれば「非常に戦える」優秀なロジックであると判断できます。取引数が少ないときはあてになりません。
純利益(Pips)すべてのトレードの利益pipsから損失pipsを差し引いた、最終的に手元に残る純利益です。環境設定パネルで入力した「スプレッド」があらかじめ差し引かれた、現実的な数値として算出されます。
最大ドローダウン資産(累積pips)が過去最高値を更新してから、最も深く落ち込んだ際の「最大の谷の深さ」をpipsで表したものです。この数値が小さいほど、安定して右肩上がりの資産曲線を形成していることになります。
ドローダウン率獲得した純利益に対して、最大ドローダウンがどの程度の割合(%)を占めているかを示します(計算式:最大ドローダウン ÷ 純利益 × 100)。
期待利得(Pips)1回のトレードあたり、平均して何pipsの利益(または損失)が見込めるかを示す期待値です(計算式:純利益 ÷ 総取引数)。
勝数 / 負数利益で終えたトレード数(勝数)と、損失で終えたトレード数(負数)の内訳です。
平均 利益/損失勝ったトレード1回あたりの平均獲得pipsと、負けたトレード1回あたりの平均損失pipsを並べて表示します。いわゆる「リスクリワード」のバランスを確認するための指標です。

9-2. 取引履歴パネル(仮想トレードの詳細検証)

チャート右上の「取引履歴」トグルボタンをクリックすると展開されるパネルです。指定したバックテスト期間内に行われた仮想トレードの全履歴をリスト化し、設定したパラメーターが「どのポイントで、どのような理由で決済されたか」を検証できる分析ツールです。

トレード履歴リストの見方:最新のトレードから順に最大60行(1ページあたり)の履歴データが等幅フォントで整列表示されます。利益が出たトレードと損失が出たトレードでテキストが色分けされます。

  • TIME:トレードが決済された日時
  • TYPE:LONG(買い)または SHORT(売り)
  • ENTRY / EXIT:エントリー価格と決済価格
  • PIPS:そのトレードでの損益pips
  • REASON:トレードが終了した論理的な根拠(SEC=微益撤退/SL・TSL=初期損切りまたはスクランブル時のテンポラリー損切り/OW1〜OW4=トレンド終了を判定した論理決済/FAL(FAIL)=ヒゲや急反転によるダマシ回避決済)

リストのスクロールとナビゲーション:履歴が60件を超える場合、パネル上部の4つの青いサブボタンで過去のデータへ遡って検証できます。[ – ] で古い履歴へ、[ + ] で新しい履歴へスクロールし、もう一度押すと停止します。[最新へ (TOF)] ボタンでワンクリックでリストの先頭(最新のトレード履歴)へ戻れます。

パフォーマンスレポートのCSV出力(Export):緑色の「出力 (Export)」ボタンをクリックすると、現在ダッシュボードで集計されている期間の全データがCSVファイルとして生成されます。ファイル上部にパフォーマンスサマリー(プロフィットファクター・純利益・最大ドローダウン・勝率など)、その下に全トレードの詳細履歴(時間、方向、価格、損益、決済理由)が出力されます。保存場所は「Common」>「Files」フォルダで、ファイル名は TNK_Report_USDJPY_15_日時.csv のように通貨ペアと時間足が自動付与されます。

9-3. 実際の建玉・損益はダッシュボードとは別の場所で確認する

上記のダッシュボードと取引履歴パネルは、あくまで仮想シミュレーションです。実際に保有中の建玉の情報(エントリー時刻・価格・現在の含み損益など)は、画面右下の「保有中の実ポジション」パネルで確認してください。実際の取引損益の正式な記録は、MT4の「口座履歴」タブをご確認ください。

  1. マジックナンバーの管理:同一通貨ペアに対して、このEAを複数の時間足・複数のチャートで同時稼働させる場合は、必ずチャートごとに異なるマジックナンバーを設定してください。同じ通貨ペア+同じマジックナンバーの組み合わせで2枚以上チャートを開くと、片方の建玉をもう片方が「自分の建玉」として誤認識し、新規エントリーが正しくブロックされない、あるいは意図せず二重に決済処理が走る等の不整合が起きる可能性があります。
  2. 自動売買設定パネルは通貨ペア・時間足ごとに独立している:第5章5-9節のとおり、ロット設定・時間帯フィルター・緊急停止状態・日次損失上限などは通貨ペアと時間足の組み合わせごとに別ファイルへ保存されます。同一端末で複数チャートを運用しても、あるチャートでの設定変更が他のチャートに影響することはありません。裏を返せば、通貨ペアごとに緊急停止をかけたい場合は、そのチャート個別に緊急停止ボタンを押す必要があります(他のチャートには自動連動しません)。
  3. 自己責任同意はEA起動のたびにリセットされる:端末再起動・EA再アタッチ・時間足変更のたびに、自動売買設定パネルの「同意」ボタンを再度押す必要があります。VPS等で運用中に予期せず再起動がかかった場合、同意が外れて自動売買が止まっていないか、定期的にご確認ください。
  4. 日次損失上限のカウンターは再起動でリセットされる:第5章5-7節のとおり、日次の実現損益カウンターは端末再起動等で0に戻ります。VPSの自動再起動設定などと組み合わせる場合はご注意ください。
  5. 禁止時間帯中もサイン自体は点灯し内部状態は進行する:第5章5-5節のとおり、実発注されないだけでチャンスを逃す形になる場合があります。
  6. 強制ストップロスは基本的にONのまま推奨:OFFにすると、EAやMT4が停止した際に証券会社側の保護がなくなり、損失が無制限に拡大するリスクがあります。

画面右下に「発注失敗(ORDER FAILED)」パネルが表示された場合、以下の代表的な原因が考えられます(EA内部のエラーコード対応表より抜粋)。

状況主な原因・対処
サーバー未接続MT4がブローカーのサーバーに接続できていません。回線・ログイン状態を確認してください。
取引タイムアウト/ブローカーが混雑中/リクオート通信・約定環境が不安定です。時間を置くか、スリッページ設定(第5章5-3節)を見直してください。
ストップ価格が無効(ブローカー規定の最小距離未満)ブローカーが定める「現在値からの最小ストップ距離」より、EAが設定しようとしたSLが近すぎます。ストップロス幅の設定を見直してください。
ロット数が無効%リスク方式で計算されたロットが、ブローカーの最小・最大ロットの範囲外になっている可能性があります。リスク%の設定を見直してください。
証拠金不足ロットサイズに対して口座の証拠金が不足しています。ロット・リスク%設定を見直してください。
自動売買が許可されていないMT4上部の「自動売買」ボタンがOFF、またはEAの「共通」タブで「ライブ取引を許可する」にチェックが入っていません(第2章2-2節を再確認)。
市場がクローズ中週末・祝日などの取引時間外です。

エラーコードの数値のみが表示された場合は、MQL4の標準エラーコード一覧(MetaQuotes公式ドキュメント)で該当コードをご確認ください。

本ソフトウェア「バンドウォークアラート天響システムトレード」の利用にあたり、利用者は以下の事項を完全に理解し、同意したものとみなします。

  • 動作の不確実性について:本EAは、相場状況や通信環境、MT4プラットフォームの仕様変更、VPSの不具合等により、「意図した通りにエントリーしない」「決済すべきタイミングで決済されない」「ポジションが放置される」等の予期せぬ挙動が発生する可能性があります。これらはプログラム上の仕様、または不可抗力であり、これによって生じた機会損失や含み損、強制ロスカット等の損害について、作者は一切の修正義務や補償義務を負いません。
  • バグおよび瑕疵について:ソフトウェアである以上、潜在的なバグや設計上の欠陥が含まれている可能性があります。利用者は「バグによって損失を被るリスク」を承知の上で稼働させてください。不具合の修正やアップデートの提供は作者の裁量によるものであり、利用者の要求に応じて即座に対応することを約束するものではありません。
  • 損失への全責任:本EAを使用して発生したいかなる損失も、100%利用者の自己責任です。作者は一切、何があっても、どんな理由があろうとも関知しません。損害の規模や発生原因の如何を問わず、道義的責任を含め、作者に対していかなる損害賠償や返金要求、苦情申し立てを行うことも固く禁じます。
  • 自己管理の徹底:ロット設定、リスク管理(自動売買設定パネルの各種安全機能の設定を含む)、稼働の継続・停止の判断はすべて利用者の義務です。本EAを放置した結果として生じたすべての結果は、利用者自身の選択の結果であると自覚してください。
  • 著作権・禁止事項:本ソフトウェアおよびマニュアルの著作権は、すべて著者に帰属します。理由の如何を問わず、無断転載、複製、配布、転売、第三者への貸与、ソースコードの解析(リバースエンジニアリング等)は固く禁じます。

「思った通りに動かないから負けた」という主張は、投資の世界では通用しません。本条項に1ミリでも不満がある場合は、本EAの利用を禁じます。