バンドウォークアラート天響操作マニュアル
目次:実働プロセス完全ガイド
- 第1章:コンセプトとロジック
- 第2章:セットアップとヒストリーデータの充填
- 第3章:最新の推奨パラメーター設定ファイルの取得
- 第4章:サインとインターフェース
- 第5章:パラメーターパネル
- 第6章:環境設定パネル
- 第7章:通知
- 第8章:取引履歴パネル
- 第9章:ダッシュボード解読とリアルタイム・チューニング(上級者向け)
- 第10章:%Bインジケーター(同梱の補助サブウィンドウ)
第1章:コンセプトとロジック
ボリンジャーバンドの拡大(エクスパンション)における「価格の初速度」にフォーカスします。天井や底を予想するギャンブルを徹底排除し、統計的に勢いが確認された瞬間のみを「初動」として検知します。
独自のセキュア・ロジックにより、「一獲千金を狙うギャンブル」よりも「負けないこと」を最優先。トレンドが発展しないと判断すれば早期に市場から撤退し、次の「大きな波」まであなたの資金を守り抜く。これが天響の真骨頂です。
第2章:セットアップとヒストリーデータの充填
1. MT5へのインストール手順
1. 製品のダウンロード
GoGoJungle(ゴゴジャン)の販売ページから製品を購入・ダウンロードします。ダウンロードされるのはZIP形式の圧縮ファイルです。
2. ファイルの解凍
ダウンロードしたZIPファイルを右クリックし、「すべて展開」 または 「解凍」 を選択してください。 解凍すると、中に BandWalkAlertTENKYO_Pro.ex5と、補助インジケーターのTNK_PercentB.ex5(第10章参照)が入っています。
3. ダウンロードしたファイルをMT5に認識させる手順です。
- MT5メニュー 「ファイル」>「データフォルダを開く」 をクリックします。
- 開いたフォルダの中から 「MQL5」>「Experts」 の順にフォルダを開き、解凍したBandWalkAlertTENKYO_Pro.ex5を右クリックで「コピー」し、フォルダ内で「貼り付け」して格納してください。
- 続けて「MQL5」>「Indicators」フォルダを開き、同じく解凍したTNK_PercentB.ex5をここへ「コピー」&「貼り付け」してください(第10章参照)。
- MT5画面左側の「ナビゲーター」パネル(表示されていない場合は Ctrl + N)内の「エキスパートアドバイザー」および「インジケーター」の上でそれぞれ右クリックし「更新」を選択します。
- 一覧に出現したBandWalkAlertTENKYO_Proをダブルクリック、またはマウスで掴み、稼働させたいチャートの上へドラッグ&ドロップしてください。続けてTNK_PercentBも同じチャートへドラッグ&ドロップすると、サブウィンドウに%Bが表示されます。
2. ヒストリーデータの充填(最重要:データの精査)
統計計算の根拠となる過去の価格データをMT5へ正しく流し込む作業です。ここが不足していると、ダッシュボードの数値はデタラメになります。最低限必要なのは「2年分の1分足(M1)データ」です。MT5では全ての時間足のヒストリーはM1データからローカルに生成されるため、実際にトレードする時間足(M15など)を個別に取得する必要はなく、M1データさえ十分にあれば十分です。
事前準備:MT5メニューの「ツール」>「オプション」>「チャート」タブを開き、「チャートの最大バー数」を無制限に変更してください。ここが無制限になっていないと、ブローカーのサーバー側にどれだけ過去データがあっても、EAが必要とする2年分のM1データを端末側で保持しきれません。設定変更後は一度MT5を再起動してから、EAをチャートにセットしてください。
通常は自動で完了します
EAをチャートにセットすると、起動時に自動的にM1データの充足状況をチェックします。データが不足している場合、「過去のM1(1分足)データが不足しています。最低2年分の1分足データを今すぐ取得しますか?」というダイアログが表示されるので、「はい」ボタンを押してください。あとは自動的に取得が進み、必要な期間分そろった時点でダイアログは自動的に閉じます(取得中は現在の最古データの日付が進捗として表示されます)。
約1分たっても完了しない場合は、取得を中断した旨のメッセージが表示されます。原因の多くは「チャートの最大バー数」が無制限になっていないことですので、上記の事前準備を再確認してMT5を再起動し、やり直してください(ブローカーのデモ口座等でサーバー側にそもそも2年分のデータが無い場合もあります)。
手動で取得したい場合(補助的な方法)
上記の自動取得はあくまで補助的な仕組みであり、通常はこの手順を意識する必要はありません。EAをセットする前にあらかじめ準備しておきたい場合などは、以下の手順で手動取得することもできます。
- 「銘柄」ダイアログを開く: Ctrl + U(「表示」>「銘柄」)を押します。
- 「バー」タブに切り替える: ダイアログ上部のタブから「バー」を選択します。
- 通貨ペアと時間足を選択する: 運用したいペア(例:USDJPY)を選び、時間足は「M1」を選択します。
- リクエスト: 「リクエスト」ボタンをクリックすると、データの取得が始まります(すでに取得済みの場合は即座に件数が表示されます)。取得が完了するまで待機してください。
第3章:最新の推奨パラメーターファイルの取得
推奨パラメーター設定ファイルは適宜更新されていきます。最新の推奨パラメーター設定ファイルを取得するには、以下の手順に従ってください。
環境設定パネルから「今すぐ更新」をクリックします。ダウンロードパネルが開きます。
パネルの案内に従い、「ツール>オプション>エキスパートアドバイザー」で「許可するURLリスト」に http://133.88.122.102 が登録されていることを確認し、「更新チェック」ボタンをクリックすると同期が開始されます。

パネル下部の「即座に適用」トグルは既定でONになっており、ダウンロードが完了すると同時に新しい推奨パラメーターがそのままチャートへ反映されます。反映せずダウンロードのみ行いたい場合はこのトグルをOFFにしてください。
環境設定パネルの「自動取得」がON(既定)になっている場合、上記の手動チェックを行わなくても、毎週末(相場クローズ中)に公式サーバーが自動的にチェックされ、新しい推奨パラメーターがあれば自動でチャートに反映されます。ほったらかしで運用したい方は、この既定設定のままで構いません。手動での更新タイミングを自分でコントロールしたい場合のみ、「自動取得」をOFFにしてください(第6章参照)。
第4章:サインと決済ロジック(アルゴリズムの完全解読)

チャート上に点灯する各ラベルは、ボリンジャーバンドの動的変化とローソク足の相関関係を計算した結果です。
1. エントリープロセス(予兆から確定まで)
- EXPANSION(予兆): ボリンジャーバンドの第3標準偏差(±3σ)の幅が、前足と比較して指定された「バンド拡大速度(TH)」を超えて拡大した瞬間に点灯します。これは統計的にトレンドが発生する「土壌」が整ったことを示す警戒合図です。
- ENTRY(LONG / SHORT): EXPANSION点灯後、以下の条件をすべてクリアした瞬間に矢印と価格が表示されます。スクランブルモード(後述)をアグレッシブ設定している場合は、EXPANSIONを点灯させないでいきなりENTRYのサインを出す場合があります。
2. 決済ロジック(OW1〜4:トレンド終焉の4定義)
天響は「バンドウォークが終了した」と判断する根拠を4つに分類し、利益を最大化しつつリスクを限定します。
- OW1(収束): ボリンジャーバンドの拡大(エクスパンション)が止まり、バンド幅が縮小(スクイーズ)に転じた瞬間に決済します。トレンドの勢いが死んだことを示す最も標準的な決済です。
- OW2(逆行): エントリー後、進行方向とは逆のローソク足(陽線に対する陰線など)が、指定された「許容逆足本数」連続して出現した際に決済します。
- OW3(逸脱): 価格が中心線から一定の乖離幅(σの倍数で設定される「OW3突破ライン」)を明確に突破し、トレンドの軌道から外れたと判断された場合に発動します。このσの倍数は通貨ペア・時間足ごとの推奨パラメーターとして調整されており、常に「±1σ」など固定の値というわけではありません。
- OW4(中心線): 価格がバンドの中心線(Basis)まで戻ってきた場合に決済します。トレンドが完全に崩壊し、レンジや反転へ向かう際の最終防衛ラインです。
3. 特殊決済と防衛サイン
- SECURED(微益撤退): 含み益が「建値移動(BE)」のラインに達した後、価格が戻ってきた際にエントリー価格+スプレッド+指定pips(SEC)の場所で利確します。負けをゼロにするための防御ロジックです。
- FAIL (ダマシ回避): スクランブルモードでのエントリーに限り、エントリー直後の1本目の足で、ローソク足の実体が半分以上押し戻された場合に、ブレイクが「嘘」であった可能性が高いと判断し、傷が浅いうちに即座に切るための緊急損切りサインです。通常モード(NORM/OFF)でのエントリーにはFAILは発動しません。
- エントリーロジックが自動停止する領域(オニオンゾーンの外側): チャート上の着色がなされない領域です。バンドが拡大しておらず、価格が中心線付近を彷徨っている「優位性ゼロ」の停滞地帯です。環境設定パネルの「オニオンゾーンの塗り」で色付け表示できる領域(オニオンゾーン)の外側にあたり、この領域内ではすべてのエントリーロジックが自動的にシャットダウンされます。
第5章:パラメーターパネルの完全解剖(上級者向け)
この章は上級者向けです。よくわからない場合や、面倒な場合は読み飛ばしても大丈夫です。(主要通貨ペアでは、開発者による推奨パラメーターがあらかじめ設定されています。)

チャート上部の [パラメーター] タブをクリックすると展開される、天響の心臓部です。ここでは4つの時間帯(セッション)ごとに、システムのエントリー条件や決済ロジックをミリ単位でチューニングします。
1. セッションタイム(時間帯)の定義
パネルの最上段には、相場の性質が切り替わる4つのセッション(欧州、北米、その他、アジア)の「開始時間」が設定されています。
- 時間の設定:
[ - ][ + ]ボタン(長押し対応)で15分刻みで時間を前後にスライドできます。 - タイムゾーン連動: ここで表示される時間は、環境設定パネルで設定した「表示するタイムゾーン(例:アジア/東京)」に自動で変換されて表示されるため、頭の中で時差計算をする必要はありません。
2. 各ロジックパラメーターの詳細(全12項目)
各セッションの列に並ぶ数値を調整し、ロジックを最適化します。数値横の [ - ] [ + ] ボタンは長押し(連打)に対応しており、数値を高速変化させるとダッシュボードの成績(PFや勝率)がリアルタイムに書き換わります。
- BB期間: ボリンジャーバンドの計算期間です。※この項目のみ全セッション共通で適用されます(一番左の列でのみ変更可能)。
- エントリー感度: バンドからのブレイクアウトを検知する感度(偏差の倍率)です。
- バンド拡大速度: オニオンゾーン(エクスパンション)の発生を判定するための閾値(しきいち)です。
- 最小間隔: 前回の決済から、次のエントリーを許可するまでに空けるべき最低限のローソク足の本数です。
- 許容逆足本数: トレンド中に逆行するローソク足(陰線・陽線)が何本連続したら「OW2(論理決済)」として逃げるかを定義します。
- ヒゲブロック: ローソク足の実体に対する「ヒゲの長さ」の倍率を指定し、長いヒゲで戻ってきた後のプライスアクションをブレイクしたものと認めず、エントリーを回避します。
- ストップロス: エントリー直後に設置される初期損切り幅(pips)です。
- 建値移動: 含み益がこのpips数に達した瞬間に、逆指値を建値付近(微益撤退ライン)へ移動させます。
- 微益撤退: 建値移動が発動した際、エントリー価格に「何pips上乗せして」逃げるか(利益を確保するか)を指定します。
- スクランブルモード: バンド拡大初期の激しい動きに対するエントリー制限です。アグレッシブ(AGGR
)、ノーマル(NORM)、無効(OFF)から選択します。あまりアグレッシブすぎるとダマシに引っかかる可能性が高まりますのでご注意ください。 - 急騰ブロック: 異常なサイズのローソク足(急騰・急落)が出現した際、高値掴みを防ぐためのフィルター倍率です。
- OW3突破ライン:バンドのどの位置(中心線からのσ倍数)を逆行足が突破したときに、トレンド終了と判断するか指定します。
3. パラメーターの管理と保存(アクションボタン)
パネル最下部にある3つのボタンで、設定の呼び出しと保存を行います。
- 推奨設定: 公式サーバーからダウンロードした最新の「推奨パラメーターファイル」を読み込み、チャートに適用します。適用中はボタンが明るい赤色(発光)に変わります。
- ユーザー設定: あなたが過去に保存した「自分専用のパラメーターファイル」を呼び出します。適用中はボタンが明るい緑色に変わります。
- パラメーター保存: 現在パネルに表示されているすべての数値(時間帯、12項目のパラメーター)を、あなた専用のユーザー設定としてローカルファイルに書き込みます。調整を終えたら必ず保存してください。
ダッシュボードの成績集計期間(バックテスト期間)は、このパネルではなくダッシュボード側で指定します(第9章参照)。
第6章:環境設定パネルの完全解剖

チャート上部の [環境設定] トグルボタンをクリックすると展開されるパネルの解説です。ここは、システムの表示設定や計算の前提となる環境をカスタマイズするための専用セクションです。
1. 表示するタイムゾーン
チャートの時間軸をあなたの見やすい地域に合わせるための設定です。
- 設定方法: 現在のタイムゾーン名(例:アジア/東京)が書かれた青いボタンをクリックすると、世界20地域のリストがドロップダウン表示されます。
- 役割: これを選択することで、内部のセッション時間(欧州・北米・アジア等の判定)が正しく同期されます。
2. その他のカスタマイズ
システムの見た目や言語などを切り替えるUI設定エリアです。
- ブローカー: 現在ログインしている口座のブローカー名を自動で判別して表示します(表示のみで、操作はできません)。
- ダッシュボードの位置:
[左上]/[右上]統計ダッシュボード(第9章)をチャートのどちら側に表示するかを選択します。 - 言語:
[English]/[日本語]パネル内のすべてのテキストと、通知(アラート)の言語を即座に切り替えます。 - オニオンゾーンの塗り:
[OFF]/[薄い]/[普通]/[濃い]優位性の高い「オニオンゾーン(バンド拡大期)」の背景を、チャート上に色付きでハイライトする濃さを選択します。 - アラート音:
[ON]/[OFF]EXPANSION・ENTRY(LONG/SHORT)・決済(Exit)の各サインが点灯した際に鳴る通知音のON/OFFです。画面表示や通知(アラート)自体は音を切ってもそのまま動作します。 - 最適化窓:
[6M]/[2Y]現在は準備中の機能です(どちらを選んでも動作は変わりません)。 - 自動取得:
[ON](既定) /[OFF]毎週末(土日の相場クローズ中)に、公式サーバーの最新推奨パラメーターをパネルを開かなくても自動でチェックする機能です(第3章参照)。OFFにすると、「今すぐ更新」ボタンからの手動チェックのみになります。
3. 外部通信とデータ管理(アクションボタン)
外部データとのやり取りや保存を行うボタン群です。
- 今すぐ更新: 公式サーバーへアクセスし、最新の最適化ファイルが存在するか確認します。ここから「推奨パラメーター取得パネル」へ移行し、最新設定をダウンロードできます(第3章参照)。
※実行にはMT5の「許可するURLリスト」に http://133.88.122.102 が登録されている必要があります。ボタンの右側には、EA起動時に確認した許可状態が「WebRequest: 許可済み」(緑)または「WebRequest: 未許可(オプションで設定要)」(赤)として表示されます。 - 設定保存:パネル内で変更したタイムゾーン、言語、ダッシュボードの位置、オニオンゾーンの塗り、アラート音などの設定をローカルファイルに書き込みます。
第7章:通知
バンドウォークアラート天響の画面上で出たエントリーや決済のサインはスマホへ通知することができます。
スマホ側での準備(MetaQuotes IDの確認)
プッシュ通知を送るための「住所」にあたるMetaQuotes IDを確認します。
- スマホ版MT5アプリを起動します。
- 設定メニューを開きます。
- iPhoneの場合: 右下の「設定」をタップ。
- Androidの場合: 左上の三本線メニューから「設定」を選択。
- 「チャットとメッセージ」(または「メッセージ」)をタップします。
- 画面下部に表示されている「My MetaQuotes ID: [8桁の英数字]」をメモ、またはコピーしてください。注意: このIDはアプリを再インストールすると変わる場合があるため、通知が届かなくなった際は再度確認してください。
PC版MT5での設定(通知の有効化)
次に、PC版MT5に先ほどのIDを紐付けます。
- PC版MT5を起動し、上部メニューの「ツール」→「オプション」をクリックします。
- 「通知」タブを選択します。
以下の項目を設定します。
- 「プッシュ通知機能を有効にする」にチェックを入れます。
- 「MetaQuotes ID」の欄に、上記で確認した8桁のIDを入力します。
テスト送信: ID入力欄の右側にある「テスト」ボタンを押してください。
スマホ側に「Test Message from [PC名]」という通知が届けば設定完了です。
【通知される事象の種類】
- Expansion/No Entry: バンドの拡大を検知した「予兆」サイン、または条件に満たなかった際の見送り時に通知します。
- Entry(LONG/SHORT): 統計的優位性が確定し、実際にエントリーの矢印が点灯した瞬間に通知します。
- Exit : トレードが決済(OW、SL、SEC、FAILなど)された瞬間に通知します。
第8章:取引履歴パネルの完全解剖
チャート右上の [取引履歴] トグルボタンをクリックすると展開されるパネルです。指定したバックテスト期間内に行われた仮想トレードの全履歴をリスト化し、設定したパラメーターが「どのポイントで、どのような理由で決済されたか」を詳細に検証できる強力な分析ツールです。
1. トレード履歴リストの見方
パネル内には、最新のトレードから順に最大60行(1ページあたり)の履歴データが等幅フォントで整列して表示されます。一目で勝敗が分かるよう、利益が出たトレードと損失が出たトレードでテキストが色分けされます。
- TIME: トレードが決済された日時が表示されます。
- TYPE: LONG(買い)または SHORT(売り)が表示されます。
- ENTRY / EXIT: エントリーした価格と、決済された価格です。
- PIPS: そのトレードでの損益pipsです。
- REASON: トレードが終了した論理的な根拠です。
- SEC:微益撤退(建値移動後の利益確保)
- SL / TSL:初期損切り、またはスクランブル時のテンポラリー損切り
- OW1〜OW4:トレンド終了を判定した論理決済
- FAIL:ダマシ回避決済
2. リストのスクロールとナビゲーション
履歴が60件を超える場合、パネル上部に自動配置される4つの青いサブボタンを使って、過去のデータへ遡って検証することができます。
- [ – ] ボタン: リストを古い履歴(過去)へ向かってスクロールさせます。ボタンを押して離すと連続スクロールします。もう一度押すと停止します。
- [ + ] ボタン: リストを新しい履歴(未来)へ向かってスクロールさせます。もう一度押すと停止します。
- [ 最新へ ] ボタン: どれだけ過去へスクロールしていても、ワンクリックでリストの先頭(最も新しいトレード履歴)へ一気に戻ります。
3. パフォーマンスレポートのCSV出力(Export)
ダッシュボード上の成績や、検証した全トレード履歴を外部ファイルとして書き出す機能です。
- [ 出力 ] ボタン: 緑色の出力ボタンをクリックすると、現在ダッシュボードで集計されている期間の全データが、CSVファイルとして生成されます。
- 出力されるデータの内容: ファイルの上部には「プロフィットファクター」「純利益」「最大ドローダウン」などのパフォーマンスサマリーが記載され、続けて月別サマリー(年月ごとの取引数・純利益pips・プロフィットファクター)、そして全トレードの詳細履歴(時間、方向、価格、損益、決済理由)が一覧出力されます。
- 保存場所とファイル名: ファイルはそのチャートの「MQL5」>「Files」フォルダ内に保存されます。ファイル名は TNK_Report_USDJPY_15.csv のように通貨ペアと時間足のみで自動付与され、Excelなどで即座に本格的なデータ分析を行うことが可能です。
ファイル名に日時は付与されません。同じ通貨ペア・同じ時間足で再度「出力」を押すと、前回のCSVファイルは上書きされます。複数回分の履歴を残しておきたい場合は、出力の都度ファイルを別名でリネームして保管してください。
第9章:ダッシュボード解読とリアルタイム・チューニングの極意

チャートの左上(環境設定パネルの「ダッシュボードの位置」で右上にも変更可能)に表示される統計ダッシュボードの解説です。ここは、指定した集計期間における「仮想トレードの全成績」をリアルタイムに計算し、設定の有効性を客観的に評価するための最重要モニターです。
1. トグルボタンによる表示・機能制御
ダッシュボード上部に配置された2つのトグルボタンで、画面表示とシステム全体のアラート機能を制御します。
- [ダッシュ 表示/非表示 ] ボタン: ダッシュボードパネル自体の表示と非表示を切り替えます。チャート分析の邪魔になる場合は非表示にできます。
- [通知: ON/OFF ] ボタン: システムから発信されるすべてのアラートの「大元のスイッチ」です。
2. 集計期間の選択
ダッシュボード下部には「1週間」「1ヶ月」「3ヶ月」「半年」「1年」「2年」の6つの期間選択ボタンが並び、排他選択で集計対象期間を切り替えられます(既定は「半年」)。ここで選んだ期間は、ダッシュボードの集計だけでなく、取引履歴パネル(第8章)およびCSV出力の対象期間にも共通して適用されます。
3. パフォーマンス指標の完全解説
ダッシュボードには、集計期間(タイトル直下に銀色で表示)内のトレード結果を元にした8つの統計データが表示されます。特に重要な指標は専用のカラーで強調されています。
- 総取引数: 指定期間内に行われたトレードの合計回数です。統計としての信頼性を担保するため、最低でも100回以上の母集団がある状態での数値を参考にしてください。
- プロフィットファクター : 「総利益 ÷ 総損失」で計算される、システム評価の要となる指標です。1.0で損益ゼロとなり、1.5以上であれば「非常に戦える」優秀なロジックであると判断できます。取引数が少ないときは、このファクターはあてになりません。最低でも100回以上の取引数があって初めて参考になります。
- 純利益(Pips) : すべてのトレードの利益pipsから損失pipsを差し引いた、最終的に手元に残る純利益です。ブローカーの実測スプレッド(各ローソク足に記録されたスプレッド)があらかじめ差し引かれた、極めて現実的な数値として算出されます。
- 最大ドローダウン: 資産(累積pips)が過去最高値を更新してから、最も深く落ち込んだ際の「最大の谷の深さ」をpipsで表したものです。この数値が小さいほど、安定して右肩上がりの資産曲線を形成していることになります。
- ドローダウン率 : 資産(累積pips)の過去最高値(ピーク)に対して、最大ドローダウンがどの程度の割合(%)を占めているかを示します。(計算式:最大ドローダウン ÷ 資産ピーク時のpips × 100)
- 期待利得(Pips): 1回のトレードあたり、平均して何pipsの利益(または損失)が見込めるかを示す期待値です。(計算式:純利益 ÷ 総取引数)
- 勝数 / 負数: 利益で終えたトレード数(勝数)と、損失で終えたトレード数(負数)の内訳です。
- 平均 利益/損失: 勝ったトレード1回あたりの平均獲得pipsと、負けたトレード1回あたりの平均損失pipsを並べて表示します。いわゆる「リスクリワード」のバランスを確認するための指標です。
第10章:%Bインジケーター(同梱の補助サブウィンドウ)
本製品には、チャート下部のサブウィンドウに表示する補助インジケーター「%B」(TNK_PercentB.ex5)が同梱されています。天響本体(メインウィンドウ)とは完全に独立した別ファイルで、天響が書き出す状態データを読み取り、サブウィンドウ側だけで完結した表示を行います。天響本体の動作やサインには一切影響しません。
- σ(シグマ)表示: 価格がボリンジャーバンドの中心線から何σ離れているかを、-4〜+4の目盛りでそのままサブウィンドウに表示します。±1σ/±2σ/±3σの水準に基準線が自動描画されます。
- オニオンゾーンの色分け: メインチャート側のオニオンゾーンとは意図的に異なる配色(背景色に応じて自動で濃淡が変わる寒色系)で、サブウィンドウ内にも優位性の高い領域をハイライト表示します。
- L / S / C マーカー: ロングエントリー・ショートエントリー・決済(クローズ)が発生したタイミングを、サブウィンドウ内にそれぞれ専用の文字マーカーで表示します。
- ONION / WALKINGランプ: 現在バンドがオニオンゾーン(拡大期)に入っているか、バンドウォーク中(トレンド継続中)かどうかを、サブウィンドウ左上の2つのランプで点滅表示します。
- BAND EXPANSION(バンド拡大速度): 直近のバンド拡大・収縮の勢いを、数値としてリアルタイムに表示します。
免責事項(Disclaimer)
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